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2017.3.2

神戸国際港湾会議のご報告

国際会議開催の趣旨

神戸開港150年記念事業の最初の基幹事業として、2017年2月13日、14日の2日間、神戸国際会議場、神戸ポートピアホテルにて「神戸国際港湾会議」が開催されました。

神戸は1995年に発生した阪神・淡路大震災により、未曽有の被害を受け、港湾施設に甚大なダメージを被ったが、港湾関係者の方々の多大なご努力のおかげで、港湾施設は2年で復旧し、その後も国の国際コンテナ戦略港湾など集貨の取り組みを推進し、神戸港のコンテナ取扱量は、震災前の水準に戻りつつあります。

しかしながら、企業が積極的に海外進出を図る中、神戸港は、被災した港湾機能の復旧・復興に尽力することとなり、積極的に海外の港と連携を図り、世界に向けて港勢拡大のための取り組みを進めることができませんでした。

今回の国際会議は、神戸開港150年の節目の年に、このような規模の会議を主催することで、世界の各港との交流・連携を促進し、神戸港の国際的な存在感を高め、神戸港が世界で活躍するための足掛かりを作ることが大きな目的です。

生産拠点が東南アジア方面に移行していく情勢をにらみ、この度の国際会議にアジアの主要港の代表者を招聘することで、とりわけ東南アジア諸港との協力関係を構築し、成長著しい同地域からの今後の広域的な集貨につなげていくことも、国際会議開催の目的のひとつです。

基調講演

神戸大学の黒田勝彦名誉教授から、開港150年を迎えた神戸港の歩みや課題について、ご講演いただきました。 講演では、戦後から貨物量を伸ばし、阪神・淡路大震災でアジアのハブ港としての地位が相対的に低下した神戸港の歩みを紹介されました。 また、貨物の運搬機能を持ち、乗客も船内で客船のように楽しめる「クルーザーフェリー」の導入を提言されました。

分科会

分科会A:クルーズの展望(座長:赤井 伸郎 大阪大学大学院教授)

分科会Aでは、参加各港が客船の寄港数や受け入れ態勢などを報告し、客船の大型化や寄港数の増加への対応について意見が交わされました。
観光客への対応で議論を交わし、各港が「港に長く滞在してもらうよう呼びかけ、乗客も地元の人も満足できる企画で地域の活性化につなげたい」と議論を深められました。
(分科会Aプレゼンテーション港)
 済州、TIPC(高雄、基隆)、ペナン、シンガポール、神戸

分科会B:アジア物流の展望(座長:池田 龍彦 横浜国立大学名誉教授)

分科会Bでは、経済成長に伴う貨物量の急増にどう対応するかなどについて、アジア各国の港湾担当者らが話し合いました。コンテナ船の大型化への対応や、積み降ろした貨物の陸上輸送の交通渋滞対策などが報告されました。
神戸港からは、港が阪神間の市場に近いことなどを強調し、各国の港との連携強化を呼びかけました。
(分科会Bプレゼンテーション港)
 シアヌークビル、ハイフォン、マニラ、タンジュンプリオク、タンジュンペラック、TIPC(高雄、基隆)、コロンボ、シンガポール、神戸

分科会C:港湾管理における環境政策(座長:デヴィッド・パドマン 前ポートクラン港長)

分科会C(港湾管理における環境政策)では、温室効果ガスの削減をめぐる自港の取り組みや課題について意見交換されました。
風力や地熱発電など自然エネルギーを港湾管理に活用することや、環境に配慮した船を対象に入港料を値下げすること、内航船に燃料として液化天然ガスの利用を求めることなど、各港から環境政策への取り組みについて発表がありました。
(プレゼンテーション港)
ポートクラン、ハンブルク、TIPC(高雄、基隆)、マルセイユ、上海、ロッテルダム、神戸

姉妹港・友好港提携50周年記念セミナー「ウォーターフロントの再開発」 (座長:座長:安田丑作 神戸大学名誉教授)

姉妹港・友好港提携50周年記念セミナーでは、湾岸地区の再開発の取組みについて、参加各港から発表がありました。使用されなくなった港湾施設を、公園やレジャー施設として再開発した事例などが紹介されました。
(プレゼンテーション港)
 ハンブルク、シアトル、マルセイユ、ロッテルダム、天津、神戸

国際会議の成果

今回の国際会議には、アジア、欧米の17の海外の国と地域から、25の港の代表者が参加しました。会議の出席者が、それぞれの分科会に分かれ議論がなされ、その総括として「神戸宣言」が採択されました。
神戸宣言(PDF) >>
宣言の中で、今後の各港間の連携や将来を担う人材育成について協力して取り組むことが確認されました。

また、東南アジアの港湾管理者を中心に、11の港と神戸港との間で、航路展開の積極的な推進や海運に関する情報共有の強化、人的交流の促進といった項目についての協定を締結しました。これにより、今後の神戸港の港勢拡大に向けた協力関係を築くことができました。

国際会議に参加した海外の港湾管理者と、神戸港で活動する物流関連企業など民間企業の方が、情報交換を行うビジネスマッチングの場も設け、延べ23件のミーティングが行われました。

国際会議における各港のプレゼンテーション資料などは、神戸国際港湾会議のホームページをご参照ください。
神戸国際港湾会議ホームページ >>

【参加港一覧】 海外25港(日本も含めると28港)

国・地域港名港湾管理者
1中国上海上海港務集団(SIPG)
上海市交通委員会
2天津天津港務集団
3韓国仁川仁川ポートオーソリティー
4済州済州特別自治区海事水産局
5台湾高雄TIPC
6基隆
7タイレムチャバンタイポートオーソリティー
8バンコク
9ベトナムハイフォンハイフォン港JSC
10ホーチミンサイゴン港合弁会社
11ミャンマーヤンゴンミャンマーポートオーソリティー
12シンガポールシンガポールシンガポールマリタイムポートオーソリティー
シンガポールクルーズセンター
13フィリピンマニラフィリピンポートオーソリティー
14スービックスービック湾メトロポリタンオーソリティー
15カンボジアシアヌークヴィルシアヌークヴィル自治港
16バングラデシュチッタゴンチッタゴンポートオーソリティー
17マレーシアポートクランポートクランオーソリティー
18ベナンベナン港SDN.BHD
19インドネシアタンジュンブリオクポートオブタンジュンプリオク
20タンジュンベラックPELINDⅢ
21スリランカコロンボスリランカポートオーソリティー
22アメリカシアトルシアトル港湾局
23オランダロッテルダムロッテルダム港湾局
24フランスマルセイユマルセイユフォス港
25ドイツハンブルクハンブルクポートオーソリティー
26日本金沢石川県
27境港境港管理組合
28神戸神戸市
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